ん~難しい!生態学・コミュニケーション理論・エンパワメント・・・
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本日,二回目の更新になります.
本日の講義では,先週に引き続き『自閉症について』でした.先週は,主に,自閉症の知識理解と題しまして,正しい理解をしてもらいました.自閉症の原因や特性・特徴などを自閉症の手引きとビデオを利用して,整理しました.
今回は,それをもとに,具体的に支援について考察しました.具体的には,社会福祉学的視点を駆使した支援について整理しました.ビデオ視聴としては,①コミュニケーション,②エンパワメント(アプローチ)/ストレングス視点を挙げました.
①については,従来,自閉症を持つ人は,「意志」が存在しないと捉えられていましたが,現在では,「意志」はしっかり存在しており,しかしその「意志」を伝えることが出来ない,コミュニケーション障害なんだということが明確にされています.そこで,コミュニケーション手段や互恵性などについて着目することを課題としました.
次に,②のエンパワメントですが,この考え方を支える重要なものとして「ストレングス」があります.ストレングスとは,和訳で「力点」と訳されますが,本人の持っている能力(力)のことです.エンパワメント・アプローチとは,もともと持つストレングス(力)が,環境(社会環境・関わり・システム・集団・イデオロギー・社会心理など)の要因により上から押さえつけられた状態では,問題や課題が降りかかった際に,適切に対処することが出来ず,この上から押さえつけるものを様々な方法で,整理したり,時に除去したり,社会活動(ソーシャルアクション)をしたり・・・して,もともと持つ力(ストレングス)を引き出したり,解放したりする支援方法です.
以上2点を中心にビデオを観てもらいました.
その後,以上2点の具体的なかかわりや場面について解説を加えました.更に,社会福祉学特有の問題の捉え方,支援の視点及び方法について,説明しました.
それは,生態学(エコロジカル)視座による問題の捉え方と支援ターゲット(視点)です.つまり,「問題」は,個人の内在に存在するものではなく,内在化された問題を一度外部に取り出してあげる(外在化)ことが重要であること.そして,その取り出した「問題」は,「個人」と「環境」との相互作用に伴う摩擦・アンバランスによって生じるものと捉える考え方(思考).そのため,支援ターゲット(視点)は,①個人,②環境,③個人と環境の相互作用面ということになります.
ということを,少し難しいですが,解説しました.今日出てきたキーワードは,「ストレングス」「エコロジカル・アプローチ:エコロジカル(生態学)視座」「個人と環境との相互作用」「コミュニケーション理論」です.どれも,とても難しい考え方なので,今日全部習得する必要はありませんが,言葉だけは,なんとなく覚えておいてくださいね.これらの用語は,大切な用語なので,今後もたびたび登場します.
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