児童福祉分野の諸問題
本日,5時起床.昨晩は,時折強い雨が降りました~今朝・早朝も強い雨が降っていました.私が出勤する6時は雨が止んでいましたが,都内及び在来線のダイヤが始発から乱れているようです.通勤途中の多摩川もかなり増水していました.だんだんと,空は明るくなってきましたが,東京の本日の天気予報は「雨」です.今日は,久しぶりのスーツ姿です.ネクタイまではしませんが,勉強会のスーパーバイザーのため正装です.病院勤務終了後,ダッシュで移動となります.
先日,ご依頼をいただいた国家試験模擬問題の作成については,ほぼ完成.今月中に入稿できてしまいます.その他,昨日お話ししていた,教員調書等一式も昨日,送付済み.一つひとつ丁寧にやっていけば,たくさんあったものもきれいになっていくんですね.まだまだ,たくさんやらなくてはならないことがあるので,またひとつひとつ丁寧にやっていきたいと思います.
気になるニュースがありましたので紹介しておきます.保育所の待機児童が5年ぶりに増加し,大都市部中心にその整備追いつかいていないというニュースです.保育所の待機児童の問題は以前からも議論されていましたし,今後も保育所を利用する子どもは増加することが予測されています.予測と言うか,絶対に増加します.
そしてその内容ですが,認可保育所の入所待ちをしている「待機児童」の数が今年4月時点で1万9550人に達し,前年同月より1624人増えたことが28日,厚生労働省の調査で明らかになったと言うものです(調査によると,全国の認可保育所は前年より61カ所増の2万2909施設で,定員も1万5455人増の212万889人となった.定員増は10年連続).増加に転じたのは5年ぶりと言うことですが,保育所の定員は増加している一方,働きながら子育てをする女性も増えているため,大都市部を中心に施設整備が追いつかなくなったと分析されています.当たり前のことですよね.
このほかにも,児童・保育の分野ではたくさんの問題を抱えています.例えば,施設への措置前の児童が一時的に生活する一時保護所にも多くの待機児童がいます.緊急に一時的な保護が必要だから入る施設にも待機者がいるのです.更に,その後,措置される児童養護施設や他の児童福祉施設に入ることも困難な状況になっています.
また,違った視点からいうと,ひとり親の支援はとても遅れています.年々,ひとり親が増加する中,その支援体制が重要となってきます.例えば,帰りの遅い親,夜勤をしている親などに対する支援があげられます.小学校就学前までは,保育所などで夜間保育や延長保育などで対応できますが,その後小学校へ就学すると,それらのサービスを受けることが出来ず,夜遅くまで子どもが一人だったり,夜を独りで過ごす子どもがいたりします.こんな状況をみて,児童相談所(これは実際のケースです.怒)は,「子どもを夜遅くに一人にしておくことはどうかと思います.ご近所の方も見てることですし」とか,「ですから仕事を早く切り上げるとか,部署や役職を変更するとか,夜勤を辞めるとか・・・」と,平気で,『今までどうにか頑張ってきた生活を全否定』するのです.そして,挙句の果てには「生活保護を使えばいいじゃないですか」と,この無知さ,無神経さ.それで,区の子ども家庭支援センターへ振ってしまう.これ,児童相談所がやってることですよ.ここでは,その児童相談所を名指ししませんが,あまりひどいようであれば,それなりの対処をしなくてはなりません.新卒の何もわからない職員を児童相談所に配置する政令指定都市もありますし・・・本気で,福祉を考えてやっているのでしょうか.
今日は,この辺にしておきます.朝から血圧が上がってしまいます(汗).でも,行政はあまりいい加減なことをしない方がいいと思います.何故なら,福祉の手綱は行政が握っているかもしれませんが(これが国のやり方で,介護保険や障害者自立支援法などすべて,最後は国や行政に権限があります),馬である我々利用者やソーシャルワーカーや福祉専門職,福祉関連職種は,もっともっと勉強してますから.*もちろん,行政の方でも,本当に一生懸命取り組まれている方もいます.お世話になっている方もたくさんいます.私の知り合いでも,一生懸命,行政で相談援助をしている人,制度を作っている人・・・たくさんいます.一部の職員のためにこういうことを言わなければならないのが,本当に残念です.でも,福祉は社会全体が意識を持たなければ変わって行かないことですから・・・
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