旅~ 千葉へ

17 8 月, 2008 (04:53) | コラム(ライフスタイル), 推薦図書, 遠征/旅行

今回は,近場に行ってきます.色々考えたのですが,千葉に行くことにしました.旅の日も変わらず,朝4時半起き.6時45分の東京発の特急で行くことにしました.アクアラインを利用して,車でもと考えたのですが・・・ お酒が飲めないですしね.先週・先々週末は,浜松で講義だったので,久しぶりのOFFです. 


観光をするなら京都や奈良を考えただろうけど・・・ 折角のOFFは,OFFにしたい.ので,空と海があるところを目指します.ちょっと天気が心配ですが・・・


さて,今日は,旅といって・・内田百閒(ひゃっけん)氏の『第一阿房列車』を思い出しました.ので,一節を…


「用事がないのに出かけるのだから,三等や二等には乗りたくない. 汽車の中では一等が一番いい.私は五十になった時分から,これからは一等でなければ乗らないときめた」


ん~三十の時分には,まだまだですが・・・この気持ちわかります.折角の旅だしね.この本は,内田百閒の人間性がにじみ出た楽しい紀行随筆です.きちんと背広を着て,帽子をかぶって,ステッキ片手に列車の旅.私の旅は,背広ハットとはいきませんが・・・鞄には,また面白アイテム,快適アイテム,おしゃれアイテムが満載です.


「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」.借金までして一等車に乗った百閒先生,世間的な用事のない行程を「阿房列車」と名付け,弟子の「ヒマラヤ山系」を共づれとして旅にでます.珍道中のなかにも,戦後日本復興の動きと地方の良俗が描き出され,先生と「ヒマラヤ山系」の軽妙洒脱な会話(二人の掛け合いというか)がこの本に面白さです.あと,適切な日本語・・・が魅力的です.


またまた没頭してしまいそうでした.では,旅に行ってきます.